マリンドエア(Malindo Air)に乗ってみた!

2019年はマレーシアのランカウイ島で年を越して2020年を迎えました。
以前の記事でも紹介しましたが、クアラルンプールからランカウイ島まではフルサービス・キャリアとLCCとの中間を邁進しているマリンドエアを利用しました。
そこで、実際に使ってみた感想をご紹介します。

予約の方法などはこちらの記事で。

予約の変更に次ぐ変更

いやーこれにはやられましたね。
チケットの予約をしたのは2019年3月。その後9月、10月に往復とも各1回の便変更がありました。
まぁこれは想定内・・・です。
搭乗率の低い便をキャンセルし、前後の便に振り分けて搭乗率を上げるという措置はよく行われていますからね。(海外の国内路線に多い印象)

それで、変更の内容というのが、
▶往路便:後の便に変更(当初12:00発→13:35発)
▶復路便:前の便に変更(当初11:00発→10:05発)

これ、わかります?
現地滞在時間が2時間半も短くなってるのわかります?
き、貴重なランカウイ滞在時間がぁ~~~

そこで厚かましいペキコは考えた。
カスタマーサービスにリクエストをしてみようと。

レスはめっちゃ早い

初めに便の変更の連絡が来たのは復路便(ランカウイ→クアラルンプール)でした。
ランカウイからクアラルンプールに移動した後はクアラルンプールで1泊する予定だったため、その日中にクアラルンプールに着ければ何時の便でもいいっちゃいいのですが、一応メールでリクエストをしてみました。

<ペキコ>
予約した便はどうやら欠航となったようで今はOD2203に変更になっています。
出発が早い便に変更してくれてありがとうございます。
しかし、OD2203よりはOD2205(15:25発)の方が出発が遅いのでうれしいです。
もしOD2203からOD2205便に変更してもらえたらありがたいのですが…
お手数をおかけしてすみませんが、お返事お待ちしています。

かしこ
ペキコ

これを送ったなんと2時間後、返事が届きました。(ただし、テンプレ回答)

<マリンドエアの中の人>
まずはご不便をお詫びします。
旅客は次の事案が発生した3か月以内に無料で1回、時間や日付を変更することができます。
1) 搭乗予定便が30分以上早まった場合
2) 搭乗予定便が30分以上遅くなった場合
もしくは、
旅客は次の場合、全額返金を要求することができます。
1) 搭乗予定便が30分以上早まった場合
2) 搭乗予定便が2時間以上遅くなった場合
3) 欠航となった場合
キャンセルとリファンドの手続きはウェブでできます。

なるほど。
では今回は1時間の早まりということで無料変更の対象ですね。
ところがウェブで便の変更をしようとしたところ、エラーが出て進みません。そして再度問い合わせ。

<ペキコ>
ウェブで変更しようと思ったらエラーが出てできなかったので、このメールをもって先ほどのとおり変更していただけますか?

<マリンドエアの中の人>
申し訳ありませんが、ここではシステムへのアクセス制限があるのでコールセンターに電話してください。
コールセンターはマレーシア、オーストラリア、シンガポールにあります。

<ペキコ>
コールセンターの案内ありがとう。でもこちら日本なので(技術的にも英語力的にも)電話は難しいっす。
それじゃあ変更された便に(おとなしく)乗ります。

()内は脳内補完

そんなこんなで便の変更は叶わなかったのですが、カスタマーサービスの応答の良さには感心しました。
別件で再度問い合わせをした際も同日中に的確な返信があり、とても安心しました。
マリンドちょっと舐めてましたね。すんません。

ウェブチェックイン

マリンドエアでは、48時間前から4時間前までウェブチェックインができます。
ウェブチェックインのメリットは、搭乗券が事前に手に入るため、預け荷物がない場合カウンターに寄らずにセキュリティチェックに進めるということでしょうか。
ペキコ達の旅程は、まずはANAでクアラルンプールまで飛び、クアラルンプールからランカウイまではマリンドエアを利用します。
この2社は提携がなく、通し発券ができないので別切りの航空券となっています。
そのため、いずれかに遅延等があって乗り継げなかった場合は保障の対象外となるため、乗り継ぎ時間は予め相当余裕をもって設定していました。
なので、マリンド便の変更により、クアラルンプールの乗り継ぎ時間が5時間から6時間半になったからって、全然、全然怒ってませんよ(笑)

それは置いといて、、、
搭乗前日にウェブチェックインをしてみました。

まずはサイトから予約を呼び出します。
予約番号と予約者の苗字を入力して…

次に座席の指定を行います。
今回、我々は事前座席指定可能な席種だったため、変更がなければそのままで。
事前指定不可の席種の場合はここで空いている席を指定できるのでしょうか。

座席を決定すると、ウェブチェックインは完了します。

搭乗券もこの時点で発行されているので、「Passengers」の右側のアイコンにて発行が可能です。
バーコードを発行してもよかったのですが、安全を取って紙出力をすることとしました。
しかも自宅には印刷環境がないため、メールでチケットを入手し、それをコンビニのマルチプリンタで印刷するという迂回っぷり!
この時点では、クアラルンプールで入国して、一旦荷物をピックアップして再度預ける必要があると思っていましたが、チェックインを済ませておけば(普通のカウンターより空いているであろう)荷物のドロップカウンターに寄るだけなので、事前チェックインは心強いですね。

いざ乗らん

さぁ、いよいよ搭乗の日になりました。
ペキオとペキコは無事にランカウイに到着できたのでしょうか。

羽田空港チェックイン

まずは羽田空港でチェックインを行います。
すると、カウンターで「最終目的地のランカウイまでお荷物をお預かりしますね」という天使の一言。

この旅一番の賭けに勝ち申した。

スルーバゲージできるのとできないのとでは、色々と動きが違いますからね。
ただ、「搭乗券はこちらでは発行できないので現地のカウンターでお受け取りください」と。
はい、大丈夫です。すでにコンビニで印刷しましたから♪
あとはクアラルンプールできちんと荷物が乗り継いでくれることを祈るばかり・・・

クアラルンプール国際空港到着

さすがANA、定刻どおりにクアラルンプールに到着です。
ラウンジも使えないため、ここから6時間超の長い暇つぶしが始まります。

暇のつぶし方

クアラルンプール国際空港は、ANA便ではKLIAのサテライトに到着します。
入国審査などを行うのはメインターミナルとなりますが、お店はサテライトの方が多いため、まずはサテライトをじっくり楽しむこととします。
空港での暇つぶし方法として、次の3つをオススメします。

椅子に座る

KLIAサテライトでは、1階よりも2階の方が椅子の数は多いです。
ただ、深夜・早朝の時間帯は2階の端のベンチでバックパッカーが寝ているのをよく見かけます。
寝ている人ばかりで人気があまりなく、なんとなく怖かったので女性一人にはオススメしません。時間帯にもよるのでしょうが。

▲うら寂しい2階の端

この時は早朝で、1階のベンチも空いていたので座ってぼーっとしていました。

▲これが現場だ!

ジャングルを楽しむ

KLIAサテライトには、建物の中心に「KLIA JUNGLE BOARDWALK」という箱庭?があります。
過去の記事でも紹介しています。

ペキコはダイヤ修行で何度もここは訪れていますが、ペキオは初めてのため、ドヤ顔で案内してあげました。

▲聞こえるのはカラスの鳴き声のみ

こう見ると大きそうに見えますが(そうでもない?)、本当に小さいです。
外の空気を吸うための中庭ぐらいに考えて行った方がいいです。

ご飯を食べる

結局、時間つぶしの最適解はご飯を食べることだと思います。
KLIAサテライトには多くのレストランやファストフードのお店があるのですが、今回はマレーシア料理「grandmama’s」で取ることにしました。マレーシア気分アゲ↑アゲ↑

ペキコは大好きなチキンライス

ペキオは大好きなパッタイ

味付けは濃いめでしたがおいしかったです。
それでもまだまだありあまる時間。
そして1の「椅子に座る」へと戻るのである。。。

入国審査

驚くべきことに、ここまでマレーシアを堪能しておきながらまだ入国していません。
ここでは、サテライト→入国審査→国内線ゲートの流れをご紹介します。

エアロトレインに乗る

サテライトを隅から隅まで楽しみ尽くしていよいよというところでメインターミナルへと移動します。
サテライトとメインターミナルは離れていることから、近代的な乗り物の「エアロトレイン」で移動します。

▲エアロトレイン乗り場

サテライトとメインターミナルを結ぶ一路線だけなので、何も考えずに乗ってOK

ちなみに空港内の案内は日本語対応しています。安心安心。

エアロトレインを降りたら回れ右

タイトルのとおりで申し訳ないんですけど、エアロトレインを降りたら真後ろに進みます。
国内線への乗り継ぎがなく、ここで入国する人はまっすぐ進むのでその人たちについて行かないように!

国内線はAとBゲートから出発しますので、その案内の方に向かいます。

エアロトレイン降車場から下におりるエスカレーターで下に向かうと、イミグレがあります。

イミグレはもちろん写真禁止です。
イミグレを抜けるとそこは国内線のゲートです。
もし、乗り継ぎ便の搭乗券を持っていない方用にカウンターもあります。
ペキコ達はコンビニで印刷した(何回言うねん)紙チケットがあるのでスルー。

国際線のサテライトほどではありませんが、国内線乗り場にもお店が結構あります。

▲見づらいけどクリスピークリームドーナツ

搭乗時間まで待つ

あとはひたすら搭乗ゲートの近くで待ちます。
国内線の搭乗ゲートは常にオープンで、国際線のような手荷物チェックはありません。

搭乗までまだ待つ

この時の搭乗開始予定時刻は13:10で、出発時刻は13:35でした。
しかし、出発時刻が5分遅れ、13:40出発予定へと変更されていました。

これに対して何気に感動したのはペキコだけでしょうか。
たった、たった5分ですよ?誤差レベルですよ。
日本だったら5分でも丁重に謝罪し、不便を詫びるところですがここはクアラルンプール。謝罪や時間変更のアナウンスがあったかは記憶にないのですが、こうして目に見える表示があったことには驚きを隠せませんでした。

辛抱強く待つ

搭乗開始予定時刻の13:10が近づいてもゲートには飛行機がありません。
まさかゲートからバスに乗るとか?などと考えているうちに飛行機が到着しました。

結局、搭乗したのは13:30過ぎ。そして14時前にようやく空の人となりました。
これぐらいの遅延は想定内で、むしろそれぐらいで済んで感謝です。

前の便が到着した時刻を厳密に記憶していないのですが、それにしても自転車操業というか、着いてすぐに人と荷物降ろして、清掃して、人と荷物載せて飛び立つという一連の作業を30-40分程度で行っていたように思います。
効率的といえばそうなのですが、日本式に慣れていると色々と雑なんじゃないかと少し心配になります(^^;

機内チェーック

長い長い乗り継ぎ時間を経て、いよいよ搭乗できました。
シートピッチや清潔さ、機内エンタメなどはどうでしょうか。

シート

この機体の座席は3列3列の配置でした。
いかがでしょうか。
クアラルンプールからランカウイは約1時間のフライトです。
ザ・中肉中背のペキオとペキコについては、シートピッチや座席幅は全く問題ありませんでした。
座席の元々のリクライニングも上々です。

清潔さ

めちゃめちゃきれいかというとそうではありませんが、許容範囲。
日本の飛行機でも清掃が行き届いていない時もありますからね。

機内エンタメ

機内誌や免税品販売誌などもしっかり各座席に置いてあります。(もちろん安全のしおりも)

そして、これは期待していなかったのですが、なんと各座席にテレビモニターが付いており、エンタメを楽しむことができます。

▲ぼかしは筆者たちの映り込み回避。決してあやしい映画ではありません。

しかも映画の(最?)新作から懐かし作品まで!!

さらにすごいのが、この便はフライト時間が短いことから、上映時間が長いビデオを選択すると、「フライト中に観終わらないかもしれませんよ?」と注意喚起までしてくれます。
どんだけ~

もしかしたら長距離フライト用の機材だったのかしら。
今回はあまりにもフライト時間が短いため何も見ませんでしたが、モニターの有無は大きいですね。
ただし、日本語非対応です。

機内食

今回は機内食なしのため検証不可でした。

着陸

あっという間にランカウイに到着です。

駐機したら、タラップから降ります。

みなさん憧れの(?)、手を振って降りる首脳ごっこができますよ!

飛行機を降りたらそこには真っ白なリムジンが・・・あるわけもなく、ターミナルまでとぼとぼと歩いて行きます。

すでにマレーシアへの入国は済ませているため、ここでは荷物をピックアップして最終目的地のホテルへ向かうだけ。
あ、ちなみに羽田で分かれた荷物は無事にランカウイまで届いていました。あーよかった!

判定結果

ありでしょ、あり

ここでは省略しましたが、復路便は遅れは一切なく、定刻どおりの運行でした。
(※ランカウイ空港のカウンターは進みが遅かったので、早めに到着すると良いと思います。)
1時間のフライトとはいえ金額も安く(往復1万円/人)、カスタマーサービスの対応もしっかりしていることから、マリンドエア、ありだと思います。
ただ、通し発券ができない場合、別切りの航空券となることや、予約便の変更や遅延といったリスクもあることから、急がない旅の選択肢の一つとすることをオススメします。
マレーシア大好きなペキコとしてはマレーシアの他都市へ行ける可能性が広がったということで、とても嬉しい発見でした。
現状では日本への乗り入れは台湾経由の新千歳の1路線のみのようですが、将来的に東京などの他都市への乗り入れもあることを期待します。

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