ハワイが変わる、ANAが変える

いよいよANAのA380「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」が就航しましたね。
これまで長らくハワイ路線はJAL一強となっていましたが、ANAとしてはこのエアバス機の投入で、少しでもシェアを崩したい狙いがあるようです。
設備投資もさることながら、巨額の宣伝広告費をかけたANAの戦略は果たして奏功するのでしょうか。

2018年12月 東京モノレール浜松町駅での巨大広告
同上(綾瀬はるかさんのCMも好き)

航空機

色々な大人の事情があり、ANAがエアバスA380型機を3機、引き受けることとなりました。
A380型機は2階建ての巨大航空機で、中型機にシフトしている世界の潮流に真っ向から挑んでいるわけです。その意気込み、嫌いじゃあないぜ。

ANAのA380型機の総座席数はなんと520席!!
外装はハワイの人々には神聖な生き物として親しまれているウミガメをデザイン。
「空」「海」「夕日」をイメージした3パターンで我々を楽園まで運んでくれます。

せっかくANA初のA380として、ANA塗装が見たかったという声も聞かれますが、私はこのデザインとってもかわいくて好きです。
デザインが3種類あることで、「今日はどのデザインかしら」とか「あと残すは赤ホヌだけだ」みたいな、違った楽しみ方もあると思います。

そしてハワイ線としては初めてのファーストクラス(8席)の設定があり、このファーストクラスは国内キャリアとして初めて、扉付きで個室になる仕様。
また、距離や飛行時間が短いことから、ファーストクラスとしては金額が抑えられおり、もちろん特典航空券への交換もできるため、8/520を争う熾烈な競争になるかもしれませんね。

現地のレストランとコラボした機内食やこれまた国内キャリア初のカウチシート「ANA COUCHii」も目玉として取り上げられていますが、全ては紹介しきれないので、詳しくは公式サイトでご確認ください。

ラウンジ

これまで、ANAを利用した際のダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)でのラウンジ利用はユナイテッド航空のものを利用していました。
これがまたあまり評判がよくなく・・・苦笑

そこでANAはA380就航と同時に、ホノルル空港に自社ラウンジをオープンさせました。
また、国外としては初めてのANA SUITE LOUNGEもオープンさせました。

なんとこのラウンジからはフライング・ホヌのアッパーデッキ(2階)部分に直接アクセスできるようになっていて、搭乗時間ギリギリまでラウンジでくつろぐことができるんですね。
なにしろA380の総座席数は520席と超巨大ですし、ただでさえベンチが少ない搭乗ゲート前で待つストレスがなくなるのなら嬉しいことです。

ANAラウンジの利用条件は他のラウンジと一緒で、以下のとおりです。

ANA公式サイトより

ANA SUITE LOUNGEは、ファーストクラスとダイヤモンドメンバー(いずれも同行者1名)に限られています。

でもね、ちょっと待ってください。

ラウンジからアクセスできるのはアッパーデッキなんです。
A380のアッパーデッキは、ファースト・ビジネス・プレミアムエコノミー“のみ”となっています。
そのため、ラウンジは利用できるけどエコノミー利用の場合、アッパーから入って1階に降りるということなのでしょうか。。

ちなみに、飛行中は1階と2階の階段は封鎖?され、行き来ができないようになっているようです。

2019年7月、実際にこのラウンジを楽しんできましたので、下記記事が参考になれば幸いです。

街中で

フライトだけでなく、ハワイに着いてからもANAのサービスが待っています。

ANAエクスプレス

ANAのオリジナル電気トロリーバスも2019年4月より運行が開始されました。
デザインはA380と同じホヌです。

ワイキキの真ん中に位置する便利なTギャラリアからアラモアナショッピングセンターを15分間隔で直通運転をしています。
朝は9時から、夜は21時45分まで運行しているため、アラモアナでのショッピングを夜まで楽しめそうですね。(Tギャラリアからホテルまでの夜道はくれぐれもお気をつけください)

利用条件が少し複雑ですので利用前に公式サイトでご確認くださいね。
同行者として会員外で同乗できるのは18歳未満のお子さん3名までに限られています。

また、乗車チケットはANAマイレージクラブアプリから発行するのが簡単ですので、会員の方は事前にアプリをダウンロードしておくことをおすすめします。

ペキコもこの夏ANAハワイを予定しており、上記条件を満たしていたためアプリから表示してみました。
デジタルカード画面から簡単に表示できましたよ。

マハロラウンジ

ペキコはこれまでANAやハローツアーなどを使ってハワイに行ったことがなかったので知らなかったのですが、ANAが運営する市中ラウンジがあるそうですね。

これまではツアー客に利用を限定していましたが、マイレージ会員も使えるようになったようです。
ただし、有料($20)もしくはマイルでの事前予約が必要です。
マイルでの購入は、USDをJPYに換算してからマイルに変換するため、為替変動により上下するようです。(2019年6月2日現在2,476マイル~)

便利なサービスとしては、ラウンジ内Wi-Fi(無料)、手荷物預かりサービス、傘のレンタル(無料)、ベビーカーレンタル(滞在中1台$10)あたりでしょうか。

有料ラウンジですが、一度お金(マイル)を払ってしまえば、到着日から10日間利用できるので、うまく使うことができればお得かもしれませんね。

特典航空券

マイルを貯めているのは、ハワイに行く特典航空券狙いという方も多くいらっしゃるかと思います。

ビジネスクラスも多くあるA380型機でのビジネス特典航空券の枠も拡大するのではないかと密かにみんな期待していると思います。
現在は新規就航キャンペーンで、空席がある限り特典航空券を解放するという太っ腹キャンペーンを行っていますが、実際にはどれくら解放されるのか知りたいところですね。

これについてはいずれ検証したいと思いますので、わかり次第追記します。

懸念事項

もちろん、A380就航は良い面だけではなく、懸念される点もいくつかあります。

トイレパニック

A380の最大のメリットが総座席数の多さです。
1階は全てエコノミー、2階はプレミアムエコノミー以上の席と分かれています。

圧巻・・・ですよね。特に1階席は・・・。
これ、詰め込みすぎじゃ・・・

そして(個人的には)一番厄介なのが「トイレ問題」。

わかりますかね?エコノミークラスで占められている1階席のトイレは9つ。
エコノミーの座席は383席。
つまり、一人当たりに換算すると42.5人/トイレ1つとなります。
1つのトイレを1クラス以上の人数で取り合う・・・恐ろしい・・・
ところで、全然関係ないのですが、この「1クラス」の感覚って人によって違うと思うんです。この認識の違いで地域や世代がわかりそうですが、誰かそんな統計取ってみませんか?笑

いいですか。
これからもっと怖いことを言いますよ。

プレミアムエコノミーの席を見てみてください。

トイレは・・・1つ

プレミアムエコノミーの座席数は・・・73席・・・
これ以上は恐ろしくて言葉を繋げません・・・・・・

さすがにビジネスクラスは大丈夫でしょう・・・見てみましょう。

ビジネスクラスのトイレは4つ。座席数は56席。
ふむ、14人/トイレ1つということは、他のクラスよりは余裕がありますね。

最後はファーストクラスですが、これは超余裕空間となっています。
だって8席に対してトイレは2つですもの。
トイレの広さも尋常じゃありません。
ファーストクラスに乗る限り、トイレ問題とは無縁のようです。

1階のエコノミー席は後方にカウチシートもあつらえて、とにかくファミリー層へのアプローチがすごいです。
そしてオムツ交換台などを備えた多目的ルームもありながら、このトイレの数。
子連れ客を呼びたいのか遠ざけたいのか、まったく矛盾する設計ですな(;’∀’)

出入国の集中

座席数が多いということは、それだけ一度に出入国する人が多いということです。

日本出国時は時間もバラバラなので、それほど問題ではないかと思いますが、到着して入国するのは全員一緒のタイミングです。

これもまた恐ろしい事態が想定されますね。
降機は2階も1階も同じタイミングではないでしょうか。(2階を全部降ろしてから1階というのは運営上考えにくい)
そのため、1階のエコノミーより2階後方のプレエコの方が降機が遅い、なんてこともありえるでしょう。
大して眠れないエコノミーで朝にハワイについて、疲れてる子どもをなだめすかしながら入国審査の列に並ぶ・・・
一体なんの試練でしょうか。。。

搭乗後の待ち時間

500人以上が機内に乗り込み、全員が自分の座席に着席するまでどれくらいの時間が必要なのでしょうか。

これもやはり人数が多いことから搭乗開始時間が早められ、機内での待ち時間が増えることが予想されます。

成田かぁ・・・

A380は大型機です。それだけ長い距離の滑走路が必要となります。
そのため、現状では羽田空港での発着ができず、全便成田発着となります。

成田が利便性が低い人もいれば、高い人もいるかと思うので、これは一長一短ですが。

そうは言っても乗りたいし

フライング・ホヌに乗りたいけど混んだりトイレパニックには巻き込まれたくないなぁと思うペキコが考えた最適解をお教えします。

【往路】羽田発のボーイング(搭乗クラスはなんでもいいけどビジネス以上が体は楽)
理由:到着時の入国審査の集中を避けるため

【復路】成田着のフライング・ホヌ(ビジネス以上)
理由:ホノルル空港のラウンジも楽しめて、トイレパニックにも巻き込まれない

先ほども書きましたが、ペキコはこの夏特典ハワイを予定しています。
航空券は一年近く前に取りました。
この時点で、A380の就航はわかっていましたが、この段階では成田発着の何便がA380に割り当てられるのかは不明でした。
なおかつ、往路は羽田発にしたかったのでA380は諦め、復路の成田着がA380となることを願って、2便あるホノルル発のうちの1便を予約しました。

予約をしてしばらくしてから、フライング・ホヌ就航便名が明らかとなり、その結果・・・ペキコはホヌに乗れないことが判明しました。

まさか二分の一の賭けをはずすとは・・・((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

でもいいの、ホヌちゃんは次のハワイに取っとくの。
その代わり、ダイヤで入れるホノルル空港のSUITE LOUNGEを楽しんで来るもん。

そんなイジけたペキコにANA神様から贈り物。
先日、海外から成田空港に到着した際に、就航前のホヌを発見!!
後のニュースで知りましたが、慣熟飛行直前の姿だったようです。

機内から見つけた時に、一人で大盛り上がり!
近くにいたCAさんに「初めて見ました」と思わず話しかけてしまいました(笑)
そのCAさんも「私もです」と、温かく返してくださいました。

本日は、そのホヌちゃんの写真でお別れです。
では。

か、かわいい・・・
いつか私を乗せてね!!

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